銀のここに注目!!
銀は電気伝導率および熱伝導率、また可視光線の反射率は、
いずれも金属中で最大!!反射率は90%、赤外線は98%を反射することから、
美しい金属光沢を有します。
銀は、研磨することによってプラチナよりも強い輝きを出すことができます。
日本ではこの素晴らしい輝きにちなんで、白銀(しろがね)とも呼ばれていました。
豆知識
銀の元素記号のは Ag です。化学の時間に勉強しましたね!
覚えるのが大変でした。
今はもうほとんど忘れてしまいましたが・・・T T。
最近は、銀の抗菌作用に注目されて、デオドラント(制汗剤)で使われているので、Agの表記も良く見かけるのでご存知の方も多いと思います。
さて、このAgの紀元は、ギリシャ語でアルギュロス(ラテン語では argentum)から由来しています。
意味を調べてみると、「輝く」や「明るい」という言葉が出てきます。
シルバーがそれだけ輝きが際立っていたことを、昔の人々も、きっと知っていたのでしょうね。
シルバーアクセサリーの硫化
シルバーアクセサリーは硫化します。
シルバーアクセサリーをしているとだんだんと黒ずんでしまいますね。
これを「硫化」といいます。
シルバーアクセサリーをしていて、一番気になるケアの部分だと思います。
これは空気中の酸素と反応して「酸化」したものと思いがちですが、ほとんどの場合、硫黄分と反応して黒くなってしまう「硫化」現象です。
温泉にシルバーアクセサリーをつけたまま入ってしまうと一気に硫化して黒くなってしまう可能性が高いです。
温泉に入るときは、必ずシルバーアクセサリーをはずしてから入浴を楽しんでください。
硫黄は空気中に含まれています。そのため、アクセサリーを身につけてたあとにそのままにして保存していると、黒ずみが進みます。
お手入れ
日ごろは,シルバーアクセサリーを身に付けた後に柔らかい布で表面についた汚れを乾拭きしておくとよいでしょう。
収納時は空気になるべく触れないよう、チャックの付いた小さなビニール袋に入れて保存するのがお勧めです。
細かいアクササリーなどの紛失も防ぐことができ一石二鳥です。
ラップで包んでおいても一つの方法です。
時々水で軽く洗い流して、綺麗に拭き取ってきっちり乾燥した後に保存するのも良いでしょう。
(水道水の塩素分「カルキ」などは濡れたままにしておかなければ、それ程心配することはないでしょう。
心配であれば純水で洗ってもいいと思います。)
収納時の注意点として、近くに塩素系の洗剤や、硫黄分を含むものを置かない方がよいでしょう。
ゴム・合成ゴムやパーマ液、洗剤などにも硫黄分を含むものがあります。
お手入れ道具
■シルバー専用か貴金属専用の布 : 一番お手軽な方法だとおもいます。やさしく磨きましょう
■液体タイプのシルバークリーナー: 複雑なデザインなどで細かい部分がお手入れすることが難しい場合にお勧めです。
ただし、宝石が付いていたりすると宝石にダメージを与えてしまうことがあるため注意が必要です。
Youtube動画 でシルバーなどの貴金属を磨き布で手入れすることで、どのくらい輝くかご紹介させていただきます。
数年間ケアをしていなかった、ガムランボールのいぶし銀になった隙間部分を少し磨いてみました。
光の輝き方が違うのがご覧いただけると思います。
貴金属専用の布で磨いたものです。
布だと、どうしても細かい部分にてが届きにくいので、綺麗に磨くのは時間と根気が必要です。
ガムランボールを磨く前 |
ガムランボールを磨いた後 |
今回は、電動ドライバードリルを使った研磨の方法をご紹介いたします。
この電動ドライバードリルであれば、ご家庭に一台あったりすると思います。
この工具に、磨き用の先の細いパフをつけると作業できますのでトライしてみてください。
電動工具を使った方が楽に作業できますので、沢山のシルバーアクセサリーをお持ちのあなたであれば作業はかなり楽になると思います。
(※リューターをお持ちのあなたは、リューターの方が使いやすいですのでそちらを利用されるといいと思います。)
■ 作業手順
1. 電動ドリルドライバーに先の細いフェルトバフを取り付ける
2. 液体研磨剤をフェルトバフににつける
(液体研磨剤をつける時には、電動ドリルドライバーを止めた状態でつけてください。 動かした状態でつけると、液体研磨剤が飛び散ります。 ある程度ベルトバフに研磨剤が馴染むまでは、回転スピードをゆっくりにして作業すると研磨剤が飛び散りませんので綺麗に作業はできます。)
3. 綺麗になるまで研磨します。
4.シルバーアクセサリーを洗って終了です。
このように非常に簡単にシルバーアクセサリーのメンテナンスをできますので、是非トライしてみてください。
シルバークリーナーを使った洗浄方法を紹介いたします。
薬液に漬けて簡単に綺麗に黒ずみを取り除きます
薬品の中にシルバーアクセサリーをつけて簡単にくすみを取るものです。
作業自体は5秒から10秒くらいで終わりますのでとても簡単です。
シルバーアクセサリーが黒くなってしまったら、一度この液体につけて輝きを取り戻すのがいいでしょう。
ただ、光沢を出したかったり小さな傷を消したい周りにはシルバークロスや、ポリッシャーを使って磨かなくてはいけません。
この液体につけただけでは、ある程度の輝きを取り戻しますが、、磨いた時ほどの輝きは出ませんのでクリーナーの後の磨きの作業が、美しく輝くための必要作業となります。
※シルバークリーナーを使うときの注意点です。
いぶし加工のあるアクセサリーについて
このクリーナーを使うとき、液体についたすべてのいぶし部分までも綺麗にしてしまいますので、いぶし加工を残したい場合には全体をつけてしまうとその部分まで取れてしまいますので注意してください。
いぶし加工があるシルバーアクセサリーにこのクリーナーを使いたいのであれば、綿棒などの先の細いものに、少しだけ液をつけ黒ずみを取りたい部分のみに慎重につけるといいと思います。
いぶし加工を残すには、ポリッシャーを使うかシルバー磨きクロスを使うほうが作業が簡単にできます。
作業中は手袋
薬品を使いますので念のために手の保護として薄手のゴム手袋でも大丈夫ですので、何か体を保護できるものを使うほうが安心して作業することができます。
保護用の眼鏡もあれば、万が一目に液体が入ることを防げますのでより良いです。